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 引き出しの中のジグソーピース  S2017
S2017…「哀愁のゆらぎ-1」

本年第17作目


今回の解説は、
ある程度「打ち込み」を知っている人向けに、やや専門的です

四分音符でリミッターによる『ゆらぎ』を作ってみた

リミッターなので音量の変化だ

『ゆらぎ』を作る方法はいくつかあるけれど
シンセのフィルター(CoF)のLP(ローパス)を動かす方法が
最も多いかな
エンベロープ波形をフィルターにアテンドして自動で動かす。
テンポに同期させるかしないかは曲調による
ただ、その方法だと1つのシンセ音源しか使えないし
可能なプラグインは限られている

そこで今回はリミッターを使う方法だ
ふたつの音源(PCM音源)パッドを
ドラムのキック(4分音符のみ)と同じトラック・フォルダに格納し
(エンジニアの人にとってはグループまたはバス)
そこにリミッターをかましたのである
リミッター(またはコンプレッサーでも良い)は細かい調整が必要で
パラメータは何度もトライ&エラーを繰り返してようやく決定させる

以上の2つの方法と全く違う方法では
シンケンサー(DAW)のオートメーション機能を使うやり方もある
ちょっとずるい方法である(笑;)
音量、EQはもちろん、そのトラックの音源の中の各要素の中から
自由に選んで変化させる
最近のDAWは何でもござれだ!
手動操作でリアルタイムで変化を命令することも出来る

どの方法で行うかはその時によって異なる
あとは「センス」
と言おうか、「好み」でやんすね

「ゆらぎ」は、その曲に応じて派手にしたり、
ほとんど気がつかない程度にしたり色々である
今回は判りやすくするために
敢えて後半の8小節は、ゆらぎ成分のみにしました1

一口に「ゆらぎ」と言っても
ドラムのリズムを微妙にずらす「ゆらぎ」もあるし
規則的な「ゆらぎ」もあれば不規則なものもある
今回は規則的な(リズミックな)「ゆらぎ」だ
はっきりした定義は無い

音楽の3要素は
メロディ、リズム、ハーモニーと言うけれど
第4の要素に「ゆらぎ」があると僕は思う
そしてその中には「音質」や「ダイナミズム」なども含まれる

(この話はエラい長くなってしまうのでこの辺で終了)

さて、今回のタイトルの『哀愁』というのは
オマケの修飾語だ(笑;)
たまたまメロディとコードに哀愁味があったので...
でした。

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Real-River_Music · S2017






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