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 引き出しの中のジグソーピース  S2027
ShortTrack S2027泣き虫仔猫のワルツ(仮題)
本年第27作目のショートトラック

サンプリングされた猫の声を使って
メロディにしたものだけど
元音源は3種類
あとは適当にキー配列した

少しだけピッチベンドなどで工夫をしてある音もあるけれど
極々単純な手法である

こういう遠慮がちな鳴き声というのは
イマイチその存在感が薄いね
だいいち音量が小さくて苦労した
例えば『ギャオ〜』と泣く猫の声はすぐにそれと分かるはずだ...

何事も消極的なのは損をする...(汗;)

自分の子供の頃を思い出した
引っ込み思案でいつも損をしていた(と、側で見ている親にそう思われていた)

ただ、小学校時代、日頃おとなしく無口だった僕だけれど
仲の良い友達とは授業中でもよく喋りまくったもんだ

そういう僕の本性を知らないひとには
成績優秀で超真面目か、または
不気味で怖いというどちらかの印象らしかった
実際はそのどちらでもないのである

弱虫で寂しがり屋でそれでいてナルシストなのである

何年か前、たまたま通りの自動販売機の横の段ボール箱から出て来た仔猫が
追いかけて来そうだったのだが
こちらはどうしても急いでいたので
後ろ髪を引かれる思いで足早に立ち去ったことがある
曲がり角で振り向くと
仔猫は追いかけて来るのは諦めこちらを見ながら
ミャー ミャー と泣いていた
あの時の光景を思い出すと
今でもつい泣けて来る

翌日その場所には段ボールも仔猫もいなかった
心ある優しき人間がご主人様になってくれたなら良いが...
もしかすると...

か弱い動物、(か弱い人間:災害の被災者など)を見ると
なんとかしたあげたいが
この僕はそんな力を持ち合わせていず
いつも心の中で泣きながらその場を去る(テレビから目を背ける)のである

少しでも仔猫に優しさを示すと
もうその場を去れなくなる気がするし
どうせ面倒を見るなんてことは出来ないのだから
期待を抱かせた仔猫にもっと辛い思いをさせるに違いない
そう思って冷たい態度を取るのである(たとえ用事がなくても)
これは自分に対する言い訳かも知れんが...

今回のショート・トラックは
自分が哀れな仔猫になったつもりで作ったものだが
はたして本編(ちゃんとした曲)にまで成長するかどうか...(汗;) .
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Real-River_Music · S2027






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